Ananda Oli
アーナンダ オリ 〜歓喜の音〜

2015年 03月04日 水曜日

西高校芸術鑑賞会

 3月13日中野ゼロ大ホールで踊ります。
2013年20周年記念ラーマーヤナを観に来て下さった高校の恩師の強い推薦で実現しました。
ぼんやり過ごしていた高校時代を悔やみ、師に詫びを入れてから謹んでお受けしたい気持ちになりました。
1,2年生約700人が観客です。事前の紹介文でドラマティックに踊りを語ってくださいました。
さすが古文の先生です。しかも専攻は源氏物語。この文章を読んだ教員の方々の期待が倍増したそうで、
ますますハードルは上がる一方です。
「劇団四季の公演なら大人になってからいくらでも観られるから・・・」と言って、あえてこのマイナーな舞踊を
選んで下さった師。700人の高校生はこの機会にめぐり合わなければ、一生インド舞踊を目にすることはなかった
かもしれません。普通の高校生だった私が、普通じゃない踊りを踊る未来を、今の高校生に可能性は無限だという
メッセージにしたかったのだと思います。
塚原明弘先生ありがとうございます。

下記は塚原先生の文章です。

書き割りどころか小道具もない舞台の暗闇に、何かが弾け飛んだ。 ステップを踏むごとに、身体が回転するごとに、何かが弾け飛んだ。 空気を切り裂くように見えた。火花が飛ぶように見えた。
「先生!彩子(さいこ)が凄いんだよ!!インド舞踊家になって、 もうお弟子さんのお弟子さんがいるんだよ。芸能人にもお弟子 さんがいるんだよ。何度も観に行ったけど、凄いんだよ」 電話口でまくし立てたのは、私が20代に担任をしたクラスで一 番元気だった女子生徒である。30年ぶりのクラス会の誘いだった。 用件のあと、思い出したように、山元彩子の近況を口にした。バ ラタナティヤムのプロの舞踊家になっているという。私の記憶に 蘇る彩子は、足のやたら速い彩子と、はにかんだ表情の彩子だっ た。舞台に立っている彼女は、想像できなかった。 「今度、高円寺でリサイタルがあるんだよ。先生も時間があったら観に行ってよ」 教えてくれた日程は、都合のつく日だっ た。バラタナティヤムを始めて20周年の記 念ソロリサイタルだった。 演目は、ラーマーヤナ。世界史に出てく るインドの古代叙事詩だ。語りの坪井美香 さんが説明してくれた。ビシュヌ神の権化 として生まれた王子ラーマは妻のシーター 妃を魔王ラーバナに奪われるが、猿軍の助 けで魔軍を破り妃を救出し都に凱旋、王位 につく。そんな英雄神話を舞踊で表現する ものだった。1時間を超える曲。それをひ とりで踊りとおした。 寡黙な高校生が、どんな人生をたどって、 こんなふうに舞台に立っているのだろう。 自分が関わっている生徒に見せたいと思っ た。異文化という特殊性と感動という普遍 性が、眼前に現出する。ことばでは伝えら れないものが伝わると思う。
それは、スポットライトが拾った汗のしずくだった。 暗幕に覆われた暗闇に、汗のしずくが弾け飛んだ。 ステップを踏むごとに、身体が回転するごとに、汗のしずくが弾け飛んだ。 空気を切り裂くように。火花が飛ぶように。


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